今年が最低
表題は、今朝放送されていたNHKスペシャルの中での大谷翔平氏の言葉です。
今年の成果に満足せず、さらに大きな飛躍を目指すという発言と解釈しました。
一方、当方の相場の年間成績は、時価ベースで1154万の利益、約4割の利回りでした。
11月には大きな損切りが続き、目標には遠く及びませんでしたが、今年が最低の出来であったと数年後に述懐できるようになりたいものです。
では猫師匠、そして想いを同じくする皆様方、来年もどうぞよろしくお願い致します。
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それはね、いいかげんな説明ならいくらでもできますが、ほんとうは決め手というものはないんですよ。
素人さんにとっては重大問題で、そのために勉強しているようなもんでしょうが、決め手をさがしても無駄で、一生かかってもだめだと思いますよ。
猫ーもう猫はやめましょう。
相手はほんとうにわからない「値動き」なんですから。
ただね、こういうことを考えてごらんなさい。
ひとつは、相場のうねりに対する考え方、もうひとつは、やり方、ということです。
素人さんは、遠い将来、この株は居処を変える、という前提をつくります。
ところが、その「遠い将来」はいったい一年先なのか五年さきなのかはっきりしません。
もちろん、はっきりしないのは当然でして、はっきりしないのを断定するのですからおかしいのですが、それよりも、その遠い将来を次第に現在に近づけてゆきます。
そして「いまが買い」という結論を出してしまいます。
なんだか、夢みたいなことから次第に現実的な結論になってゆくわけで、最初から「こういう結論」が出ることはわかっているんです。
自分で自分を納得させるためにやっているにすぎませんね。
ところが、上手な人は、まず「いまの動きがどうなのか」から出発します。
それも、現実の値動きのうち一番確実な「動きの手」をみるのです。
三手、五手と数えてもいいですし、あんたのいう酒田新値の数え方でもいいでしょう。いまの動きは手がきまっているかどうか、ですね。
そのいくつかの重なりが一ヶ月の動きとなり、その一ヶ月の重なりが三ヶ月、六ヶ月となります。
もし、延長してみたとしても、せいぜい一年の波までではないでしょうか。
それ以上のことは、わかりませんし、想像もできないはずですよ。
次にはね、やり方がちがうんです。
遠い将来のよくわからないことに対するのに、あまりに極端な売り買いがおかしいのはすぐわかるでしょう。
上手な人は、手が決まっていてさえも、一歩一歩と固めながら進んでいくやりかたをします。
分割ーどんなやりかたでもいいですから分割ですね。
それと同じようでちがうことですが、ためしの玉ですね。
そして、無理しないで進んでゆくのです。
進んでゆくときは、誰でも不安です。
どうしたって気が張っていますから、悪い手をうちやすいもんで、それも計算にいれておかなければなりません。
「うまくいった」なんてえのは、それこそ数えるほどしかないもんですよ。
キッカケはやっぱり足をみるのがいちばんいいでしょうね。
その足をみる見方は、その銘柄のくせ、一般的なきまり手、玉を入れるのは、きまり手によるということですよ。
そして、玉の維持はひとくちに人気といいますが「うねり」に乗ることになりますか。
玉を入れて、一ヶ月経ったら同じことをやってみて納得し、二カ月たったらまた同じことをやる、そして区切りをよくしてゆくと気持ちが新しくなりますからトクですよ。
あたしは、長っ張りの方ですが、これは長い間にそうなってしまったので、はじめは一ヶ月三ヶ月でひと区切りの方がいいかもしれません。
区切りをつけるということは延長もできる、ということでしょうね。
ツナギを入れるか玉を動かしてみるのもそのためです。
株を買ったまま何カ月も放っておくのは、だらしがなくなっていけません。
とにかく玉を動かしてゆけば、本当に次第に上手になります。
ピアノだって弾かなきゃ駄目です。弾く前に栄養剤を飲むことより、弾くことに全力を尽くすべきでしょうね。
素人さんは、売買をはじめる前のことと、終わったあと、つまり売買と関係ないことしか研究せず問題にしないのに、上手な人は売買をやっている間だけを大切にするんです。
これが全くちがうところなんですよ。
(脱アマ相場師列伝 林輝太郎著)
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